6月6日から30日までが6月定例会となります。20日には一般質問として壇上に立ちます。新年度の初めの議会であり、当局の答弁として新部長のデビュー戦となります。
今回の質問項目は、①「新産業支援」としてインキュベーション施設・新工業用地・女性創業支援について、②「農地付き空き家」として既存住宅活用農村地域等移住促進事業・空き家バンクについて、③「先人顕彰」として盛岡市先人記念館・先人教育について、④「PFS/SIB]として東近江市版SIBについての4項目です。
PFSとはPay For Successの略で「成果連動型委託契約」のことです。SIBとはSocial Impact Bondの略で「社会的インパクト投資」のことです。説明すると、社会課題を解決するために、民間に業務を委託しますが、サービスの成果が設定された指標を達成した場合に応じ報酬が支払われ、サービスの実施に必要な資金は民間からの投資によって調達されます。
従来の公共事業とは異なり、民間事業者のノウハウや民間資金を効果的に活用することで、社会課題解決を効率化し、行政の財政負担を軽減する効果が期待されています。
東近江市では地域課題をコミュニティビジネス創出で解決を図るためにSIBを活用しており、様々な事業で地域力をかりて成果を出しています。近江商人の三方よしの精神文化が根付いていることの証でもあり、盛岡市でもその精神を受け継いでいることからSIBの可能性を感じます。
盛岡市の新たな未来が描かれるように、今回も提案型の質問をしたいと考えています。
2025年05月31日
4月22日に盛友会のメンバーで盛岡西部地区の視察をしました。
まずは「盛岡ふれあい覆い馬場プラザ」にて施設概要や事業内容の説明を受けました。ここを拠点とする西部地区の町内会の協力や連携は素晴らしいと感じました。
その後、同じ会場にて全国介護事業者連盟岩手県支部の方々に「介護業界が抱える課題」について説明を受け、意見交換会を行いました。3月定例会で「持続可能な介護サービスにむけた環境改善を求める請願書」が採択されましたが、介護報酬改定の検証、介護職員の処遇改善のための支援、寒冷地加算の適用などが望まれています。
次に会場を移動し施設見学として「住宅型有料老人ホームりんごのおうち」の取り組みについて説明を受けました。ここにいる一人一人の意志がとても尊重されていること、地域に開かれたオープンな場と活動を提供していることなど、介護施設という概念がまったく変わりました。誰にとっても居心地が良い場所という印象を受けました。
続いて、「西青山三丁目公民館及びストックヤード」と「盛岡広域ごみ処理建設予定地」の見学会でした。私は都合により途中退席でしたが、今回の企画は西部地区選出の議員の方々によるもので非常に有意義な視察でした。ありがとうございました。
今年は少し肌寒いおかげなのか、桜を長期にわたって楽しめています。身の周りにこんなにも桜があることに驚きと感謝の思いで一杯です。長い冬を乗り越えた東北の春は最高です。
2025年04月30日
令和7年度の予算を決める3月定例会が2月20日から3月26日までの35日間で開催されました。予算額は史上2番目の規模となる1,242億円であり、入るお金は、自主財源の市税や国からの地方交付税などが増加する見通しで、出るお金は、生活扶助などの扶助費や市の借入金返済となる公債費などが増加しており、結果として、より一層厳しい財政状況となります。
その中でも注目の事業は、盛岡市ビクトリア市姉妹都市40周年記念の交流イベント、つなぎでつなぐ盛岡さんさ踊り、小中学校の特別教室へのエアコン設置、公共交通不便地域における交通の試験運行、動物愛護管理センター整備の基本設計、新給食センター整備の可能性調査、食と農のバリューアップ推進事業の拡充などです。
予算審議は夜遅く10時までかかる時もありました。どのような事業なのか、どのような効果があるのか、どこに課題があって、どうすればいいのかなど、多くの議員から積極的に質問意見が出てきました。令和7年度が盛岡市にとって大きな発展の年になることを願うものです。
さて、東日本大震災から14年となりますが、大船渡市の大規模な林野火災に対して心が痛みます。一日も早い復旧復興を祈っております。なお、多くの消防関係の皆さんに心から敬意を表します。本当に有難うございます。
2025年03月27日
2月21日におでってホールで文京区学生によるアグリイノベーション事業の報告がありました。約4時間でしたが時間が経つのも忘れて学生たちの発表内容に魅了されました。
5つの大学が農業振興にそれぞれ全く異なるアプローチをしており、大学の専門分野も農学部のみならず多種多様なゼミ単位での参加となっているのが特徴です。
しかも数年にわたって盛岡市の玉山地域をフィールドワークとして、現場の声や現場の土地に根差した研究をしており、多くの地元農家さんのご協力により得られたみんなの汗の結晶であると感じました。
跡見学園女子大学、拓殖大学、東京大学、東洋大学、日本女子大学の学生たちと教授たちに心から感謝の拍手を送ります。どれも素晴らしい内容でしたが、特にも驚いたのは東洋大学の生産から販売そして社会変革(SDGs)の一連の取り組みでした。
全国の需要に対し供給の少ない時期にとれる夏イチゴの「すずあかね」を生産する上で、クロマルナナバチによる受粉が必要だが絶滅危惧種となっているため、ドローン受粉に挑戦し日本で初めて成功。その貴重な夏イチゴを生食用と加工用(ジャム)として大学生協にて販売する上で、コト消費に訴えるパッケージデザインやPR手法により700円の夏イチゴ(約10個)が100パック完売し、1200円のジャムが180個完売。さらには、これらの知見を活かし社会的事業としてNPO法人「ドローン地域活性化センター」を立ち上げ、2月21日に盛岡市の災害時の調査協力等の協定が結ばれました。
農業を通して日本の社会課題に目を向け果敢に挑戦する若者たちを見ていて、私たちも既成概念にとらわれず地域にイノベーションを起こしていかなければと感じました。
2025年02月24日
令和7年1月18日(土)に浅沼かつと後援会の総会、議会報告会及び新年交賀会が開催されました。年初めのお忙しいところ110名を越える後援会の皆さんが来てくれました。心から感謝申し上げます。
議会報告会においては、今年の私の抱負と盛岡市の動向についてお話しました。盛岡市は新しい総合計画を策定して10年後に向けて再出発の年となります。特にも強調しているのが「地元経済を強くする」ということです。農業をはじめ商業・工業に力を入れて、より強い盛岡とより優しい盛岡の両立を市民と共に進めていきたいとのことです。
私の抱負は①地域コミュニティの機能強化②地域計画と環境整備の充実③未来産業の創出を目指していこうと考えています。巳年ですので、一皮も二皮もむけて盛岡市が成長発展する年となるよう頑張ります。
なお、今年度は岩手県の教育振興運動が始まって60周年となることから、1月14日(火)には記念大会が開催されました。記念講演では國學院大学の鈴木みゆき教授が「体験活動と子どもの成長」と題して様々な事例を紹介しながらウィットに富んだお話をされました。
非認知能力こそが生きていく為に必要であり、幼いころの自然体験がいかに大切か、そして小中学校での地域活動の重要性を再認識いたしました。
岩手県出身の素晴らしい人材が世界で活躍しているのも偶然ではなく、やはりこのような教育振興運動の積み重ねによるものと思います。これからもこの運動を更に進化させていかなければと感じました。
2025年01月20日
師走のとても慌ただしい時期がやって来ました。12月3日から20日までが議会となります。
12日は一般質問で登壇し、子ども子育て支援として「屋内の遊び場」「家庭教育支援」についての質問と、障がい等のある子ども若者支援として「もりっこ健診」「特別支援教育」「吃音への理解と支援」について質問をします。
なかなか難しいテーマですがいつかはやらねばと思っていて今回取り上げてみました。
なお、議案の中で注目は「市総合計画の基本構想」「住居表示変更(北飯岡3丁目や向中野8丁目など)」「各種手数料の引き上げ」です。これからの街づくりにとって重要な内容が審議されることになります。
さて、台湾花蓮市と盛岡市の友好都市提携5周年を記念し11月上旬に訪問してきました。「記念植樹」「盛岡りんごフェア」「盛岡山車パレード」「新渡戸稲造足跡の製糖工場見学」「台湾政府観光署表敬訪問」などの視察メニューで中身がとても濃かったです。
今年春に花蓮市は大地震で観光地のタロッコ渓谷が甚大な被害を受け、復旧復興の道半ばのため観光客が全く来なくなっている中、盛岡から100人を越える市民団が「花蓮加油(花蓮頑張れ)!!」と叫びながら街をパレードしました。メインステージを通りかかる時だけ雨が降って来て、まるで天が感動しているかのようでした。花蓮市民も雨に打たれながら誰も帰らずに大きく両手を振ってくれていました。
2024年12月06日
11月1日(金)に2年ぶりとなる5回目の高校生議会が開催されました。
今回は盛岡商業高校が初チャレンジで、農商工連携特別委員会の調査項目①地場産業活性化②新作業創出と企業誘致③人材育成・確保について、週3コマの探求学習の中で調査活動をした上で、議場で政策提言して頂きました。
1、地場産業の活性化を目指し商品開発を進め、市内近郊への道の駅や産直を建設し、定期的なマーケットを開催することで地産地消を促進するよう取り組むこと。
2、新産業創出を試みる人が盛岡に移住しやすくなるよう、空き家バンクによる住居の提供やリフォーム費用の補助などによる空き家の有効活用とともに、テレビやチラシ、SNSなどの各種メディアを活用して情報発信を進めること。
3、労働者不足解消とスキルアップ及び所得向上のため、市が市内労働者の副業を推進する取り組みを実施すること。
4、地元で働く人材を輩出するため、商学部経営学科を有し、盛岡独自の学びがある(仮称)盛岡市立大学を創設すること。
様々な盛岡市のデーターに基づき、他都市の事例も調べて、課題解決に向けて実現可能となるための手法を多角的に議論しており、何故にそこまで深堀りできたのか。事前に途中経過の資料を見ていて今までの高校生議会とは違うと感じました。
そこで事前打合せのため、10月23日(水)に盛商に行って探求学習の様子を見学しつつ、先生方からお話を伺いました。3年生の集大成として社会課題に目を向け、何故そうなのか、どうすればいいかを探求学習で取り組んでいたところ、夏休み前に盛岡市議会からもらったテーマに対して、夏休み後にテーマに近いメンバーを集めてチームをつくり、探求学習の延長として取り組んだとのことでした。
つくづく高校生議会の目的は高校生の深い学びのためにあるべきと感じました。そして、高校生が自分たちの街づくりに関わるきっかけにすべきです。沿岸の山田町では山田高の生徒からの政策提言の場である「ふるさと探求高校生議会」がきっかけに、3人制バスケットボールコートとスケートパークが整備されます。愛称やロゴマークのデザインにも生徒が関わります。
10月9-10日に盛岡市で全国市議会議長会研究フォーラムで2000名を越える議員が集まり「主権者教育」をテーマに研修を行いましたが、ここでも高校生議会が話題の中心でした。地域によって様々なスタイルがあることからも、盛岡市らしい高校生議会を探求する必要を感じます。
2024年11月06日
9月4日から30日までの9月定例会でのメインは決算審議となります。
私の担当は建設委員会なので道路・河川・水道・交通・景観・公園などの身近な生活インフラについて審議します。
まず、国土強靭化の観点から災害対策や災害対応は待ったなし。また、人口減少でも持続可能なコンパクト&ネットワークのまちづくりも待ったなし。そして何より、市街化調整区域(農業振興地域)におけるコミュニティ維持のための空き家等活用も待ったなしです。
今回の一般質問では、市街化調整区域の集落のあり方として、開発行為規制に対する弾力的な運用によって、多様な人材流入を促すことを目的に、空き家等活用を提案させて頂きました。今後もテーマにしていくつもりです。
さて、盛岡市の多くの小学校は創立150周年を迎えます。飯岡小学校もその一つです。
記念イベントとして9月6日(金)の午後から地域型参観日があり、多くの地域の方々に飯小の子ども達の授業の様子を見せてもらいました。その時、甚六の間(資料室)の開放もあり、見学させて頂きましたが、「なつかしいな~」との声が出ていました。
改めて歴史と伝統のある素晴らしい学校だと実感しました。これからの更なる発展を期待したいです。
なお、甚六とは、雫石川から鹿妻穴堰を開削し飯岡の水田一面を潤した鎌津田甚六のことです。
2024年09月15日
7月20日にJA旧飯岡支所にて議会報告会が開催されました。約120名の参加を頂き感謝しております。
2部構成で1部での研修会では藤澤市長公室長による「人口減少対策」の講演会を開催しました。
盛岡市の具体的な数字を示しながら人口減少の現状と課題をお話して頂きました。飯岡地区の人口動態については、30年前から比べると増加しており、20年前からほとんど変わっていません。北飯岡の人口増加が、それ以外の地域(飯岡・羽場・湯沢)の人口減少をカバーしている状況です。
人口減少対策として「若者・女性を惹き付ける仕事創造」「切れ目のない結婚・出産・子育て支援」などが示されました。非常に分かりやすく説明され、参加者の感想はとても好評でした。
2部では議会報告会として主に飯岡地区に関連する事業等と、盛岡市の新たな動きについての説明をしました。様々な地域課題はありますが、すこしづつ課題解決に向けて進んでいる内容を紹介しました。
久しぶりに地域の皆さんと膝を交えながら色々な話ができてとても有意義でした。コロナ禍で中断していた議会報告会でしたが、今後も継続していくつもりです。
なお、7月上旬から8月上旬まで久々に全国各地を視察しました。旭川市、函館市、名取市、栃木市、日野市、四日市市、大阪市、京都市、神戸市、姫路市、今治市等の関係団体の担当職員には大変お世話になりました。ここで学んだことは必ず政策提言に繋げていきたいと思っています。
2024年08月15日
6月7日から28日まで定例会でした。田植えが終わって一段落したところでの開催です。議会の一年を振り返ると、農作業の繁忙期を避けて会期が組まれていて助かります。
今回の補正予算では、定額減税による給付金22億円を約5万人の対象に支給されること、低所得者支援として給付金5億円を約5千世帯に支給されること、新型コロナの予防接種を65歳以上で自己負担3,500円で秋冬に年1回実施することなどが提案されています。
他に注目はジャズです。芸術文化活動振興事業のジャズ魅力発信として「吉野光昭フルノーツwithLEO・山下洋輔SPECIAL JAZZ CONCERT」に助成金450万円を交付するのですが、盛岡市がジャズに力を入れていく意志表示なのかなと期待しています。
一般質問では、①消防団のドローン更新、②修繕と改修工事の入札制度の課題、③法定外目的税(宿泊税)の導入、④プロスポーツに対する支援、⑤地理的表示(GI)保護制度の推進、⑥盛岡市歴史的風致維持向上計画などについて取り上げました。
19日(水)の6番目で16時頃でしたが、わざわざ傍聴にいらして下さった皆さんに感謝致します。
最近は「一期一会」を感じる場面が多くあります。あんなに元気だったのに、もう会えなくなってしまうなど、当たり前と思う事が当たり前でなくなることがあります。今この瞬間に思いを込めて次世代に願いを込めて頑張ります。
2024年06月23日